バランスシート 2007 11 10

 今日もまた、昔話をしましょう。
これは、バブル経済崩壊後の日本の話です。
 どうして、バブル崩壊後の不景気が、
「失われた10年」と言われるように深刻なものになってしまったのか。
 それについては、いろいろな面から解説がありますが、
ひとつの見方として、
「バランスシート(貸借対照表)の悪化」というものがあったかもしれません。
 バブル崩壊で、株価も不動産価格も下落する一方で(資産価格の下落)、
依然として、借金(借入金)は、高水準のままだったのです。
 さらに、悪いことに、いったん下げ止まるかのように見えた、
あるいは、いつか回復すると誰もが信じた、
株価や不動産価格が、さらに下落を始めたのです。
こうなると、ひときわ高水準の借金(借入金)だけが目立ってしまいます。
 さて、このような状態になると、家計や企業は、どう動くか。
家計は、ひたすら消費を切り詰め、借金の返済を優先し、
企業も、設備投資を抑制し、ひたすら借金の返済を優先するようになったのです。
(参考 「小さな政府」を問いなおす 岩田 規久男 ちくま新書
     スウェーデンのバブル崩壊と経済危機 p160から)
 さて、住宅バブルが崩壊したと言われているアメリカは、どうなるか。
もしかすると、日本のようにならないかもしれません。
何しろ、アメリカには、独特の借金文化というものがありますから。

文化の違い culture gap 2003 6 23

今日(2003年6月23日)の日本経済新聞には、このような記事があります。

「住宅担保に消費者ローン」
「家計、金利負担増の懸念」
「アメリカで、住宅を担保にした消費者ローンが急増している。」
「ただ、同ローンは大半が変動金利であるうえ、住宅バブル頼みの色彩も強い。」
「ホーム・エクイティ・ローンと呼ばれる同融資は、
住宅の評価額から住宅ローンを除いた部分を担保にするもので、使途の制限はない。」

 これを読んで、さすがに日本人は違和感を感じるでしょう。
このような「アメリカの借金文化」には、ついていけないと感じるでしょう。
住宅の評価額が下がって、金利が上昇すると、どうなるか。















































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